アクアは、低燃費と手頃なサイズ感で幅広い層に支持されている人気のハイブリッド車です。
しかし、ハイブリッド車ならではの構造によって、「バッテリーがどこにあるのか分からない」「いざという時、自分で交換できるのか不安」という声も少なくありません。
特にアクアには「補機バッテリー」と「駆動用バッテリー」の2種類が搭載されており、それぞれの役割や寿命、設置位置、交換方法が異なります。
本記事では、主に補機バッテリー(12V)の位置や交換方法にフォーカスし、具体的な作業手順や費用面について詳しく解説します。
記事のポイント
- アクアのバッテリー交換は自分で交換できる?
- バッテリー寿命
- バッテリーサイズは?
- トヨタ・アクアのバッテリー場所はどこ?
- バッテリー上がり!補機バッテリーは後部座席の下
- バッテリー交換の金額はどのくらい?
アクアのバッテリー交換は自分で交換できる?

アクアに搭載されている補機バッテリー(12Vバッテリー)は、基本的な工具と正しい手順を守れば誰でも交換可能です。
バッテリー本体の取り外しに必要な工具
10mmのスパナまたはソケットレンチ
プラスドライバー(カバー固定用)
軍手など
ナビや時計の設定リセットを防ぎたい場合は、バックアップ電源を準備することも検討すると良いでしょう。
交換手順
リアシートの座面をめくり、バッテリーが収納されているカバーを外します。
カバーはビスやリベットで固定されていることが多いため、丁寧に取り外す必要があります。
バッテリー端子を取り外す際は、マイナス(黒)端子から外し、次にプラス(赤)端子を外します。
新しいバッテリーの取り付けは、逆の手順で行えば完了です。
作業時間は慣れていれば15~30分程度で済むため、コストを抑えたい方にとってはDIY交換も十分に現実的な選択肢となります。
バッテリー寿命
アクアに搭載されているバッテリーは、「補機バッテリー(12V)」と「駆動用バッテリー(ハイブリッドシステム用)」の2種類に分かれており、それぞれ寿命の目安や交換タイミングが異なります。
補機バッテリーの寿命は、一般的に3〜5年とされています。これは通常のガソリン車と同様の基準で、使用頻度や運転スタイル、外気温などの影響を受けるため、3年以上経過した時点で点検や交換を検討するのが安心です。
劣化が進むとエンジン始動時の電力供給が不安定になり、始動不良や電装品の不具合が発生するリスクがあります。
一方、駆動用バッテリーはハイブリッド車特有のもので、寿命はおおむね10年または走行距離にして10万〜15万kmが目安とされています。実際には15万km以上持つケースも多いものの、10万km未満で交換が必要となる場合もあり、経年劣化の影響も無視できません。
ハイブリッドシステムの警告ランプが点灯したり、燃費が急激に悪化した場合は、早めの点検が推奨されます。
バッテリーサイズは?
アクアに搭載される補機バッテリー(12V)は、年式や型式によって使用されているサイズが異なります。以下の表で適合サイズをご確認ください。
年式・型式 | バッテリー型式 | 規格 |
---|---|---|
2011年12月〜2017年6月(NHP10 前期型) | S34B20R | JIS規格 |
2017年7月〜2021年7月(NHP10 後期型) | LN0 | 欧州規格 |
2021年7月〜(MXPK型) | LN0 | 欧州規格 |
前期型ではJIS規格の「S34B20R」が採用されています。
サイズはB20(長さ197mm×幅129mm×高さ227mm)で、容量が足りない場合は上位互換の「S40B20R」に変更することも可能です。後期型および最新型では欧州規格(EN規格)の「LN0」が主流で、容量は35Ah、CCA値は240A、一括排気構造となっています。
車検証や実車を確認することで、より確実に適合バッテリーを選ぶことができます。
トヨタ・アクアのバッテリー場所はどこ?

アクアの補機バッテリーは、一般的な車と異なり、エンジンルームではなく運転席側の後部座席シート下に設置されています。具体的には、リアシートの座面を持ち上げ、その下のカバーを外すとでてきます。
このカバーは、プッシュリベットやロックピンなどで2か所以上に固定されていることが多く、外す際には慎重に作業する必要があります。
なお、2021年7月以降のMXPK型においても同様に、運転席側のリアシート下に補機バッテリーが配置されています。このレイアウトは、車両の重心を低く保ち、車内スペースの効率的な活用を目的として設計されています。
バッテリー上がり!補機バッテリーは後部座席の下
アクアで補機バッテリーが上がった場合、ジャンプスタートで応急処置を行うことが可能です。
ただし、バッテリーが後部座席の下にあるため、まずはリアシートの座面を持ち上げ、カバーを外してバッテリーにアクセスする必要があります。
完全に電源が落ちている場合にはリアハッチが開かない可能性もあるため、マニュアルでの開錠方法や、事前のバックアップ電源接続などを把握しておくと安心です。
バッテリーが上がった状態で放置すると、車両の他の機能にも影響が及ぶ場合があるため、早めの対応が求められます。
バッテリー交換の金額はどのくらい?

アクアの補機バッテリー交換費用は、自分で交換するか、車屋に依頼するかで大きく変わってきます。
自分で交換する場合
ネット通販などでバッテリーを購入し、自分で交換する場合は、韓国製であれば8,000円〜15,000円、国産品であれば12,000円〜20,000円程度が相場となります。工賃が不要であるため、合計でも8,000〜20,000円程度に収まることがほとんどです。
車屋で交換する場合
一方、ディーラーや整備工場に依頼した場合、工賃を含めて30,000〜50,000円程度が相場となっています。カー用品店(オートバックスなど)ではやや安く済むこともありますが、アクアはバッテリー位置が特殊なため、追加費用が発生するケースもあります。
交換方法 | 費用目安 |
---|---|
自分で交換 | 8,000〜20,000円 |
車屋で交換 | 30,000〜50,000円 |
差額は1万〜4万円程度にもなり、自信がある方にはDIY交換が非常にコストパフォーマンスの良い選択肢となります。
総括
記事のポイントをまとめています。
- アクアのバッテリー交換は自分で交換できる?
- バッテリー寿命
- バッテリーサイズは?
- トヨタ・アクアのバッテリー場所はどこ?
- バッテリー上がり!補機バッテリーは後部座席の下
- バッテリー交換の金額はどのくらい?


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